阿弥陀三尊来迎図 絹本著色 1幅
時代:室町時代(14~15世紀)
法量:縦146.4㎝×横87.6㎝
材質・技法:絹本著色
長浜城歴史博物館蔵
不断光院に伝来した阿弥陀三尊像。
不断光院は、下坂氏の屋敷に隣接して建てられており、下坂氏の菩提寺であった。もともと西福寺と称す天台宗寺院であったが、1350年(観応元年)に、下坂茂兼が再興し、浄土宗に転宗、不断光院と名を改めたという。
本作は、中央に来迎印を結ぶ阿弥陀如来、画面向かって右に蓮台を持つ観音菩薩、左に合掌をする勢至菩薩を描き、三尊が来迎する様子が描かれている。
来迎とは、阿弥陀如来や菩薩らが、阿弥陀如来を信じ念仏を唱える者を迎えに来ること。
三尊の服装や装飾には截金を用い、優美で丁寧な表現がみどころである。制作年は室町時代14~15世紀と推定され、長浜市内に伝わる室町時代に制作された仏画の中でも優品といえる。