浅井亮政書状 下坂四郎三郎宛 1通
長浜市指定文化財
時代:(年不詳)10月13日
法量:縦13.4㎝×横35.2㎝
材質・技法:紙本墨書
長浜城歴史博物館蔵
大永3年(1523)から、北近江は再び戦乱に巻き込まれる。京極高清の家督相続をめぐって家臣が戦いを始めた。この混乱のなか、京極氏の有力家臣の一人であった浅井亮政が力をつけ、京極氏に替わる北近江の支配者となった。戦国大名浅井氏の登場である。以後、浅井氏は久政・長政と三代続く。
下坂四郎三郎は、浅井亮政の時代から浅井氏に仕えており、親子二代にわたって同じ名前を継いだと考えられており、下坂家文書には、浅井亮政が四郎三郎に宛てた文書が5通伝わる。
本書は、下坂庄内の年貢負担のない田畠、さらに公文職にともなう新田・公田について、代替の勘料を懸ける旨を伝えたもので、これに応じない者については、古帳に従い催促を行うよう述べている。